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大学入学共通テスト(仮称) 「国語記述式問題モデル問題例」批判


◎2017年5月に発表された大学入学共通テスト(仮称)
「国語記述式問題モデル問題例」の適否を検討します。

 

大学入学共通テスト(仮称)
「国語記述式問題モデル問題例」批判
                     

                               河合文化教育研究所・研究員  日本近代・思想史研究会主宰  茅嶋洋一



第二次安倍政権下の教育再生実行会議による2013年10月の「高等学校と大学教育との接続・大学入試選抜の在り方について」と題する第4次提言(注1)を受けて、中央教育審議会は、2014年12月に、大学入試について現行の「センター試験」を改革し、2020年より新しいテスト(現時点の名称「大学入学共通テスト」)を実施する、との答申(「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」)を出した。この改革は、これまでのセンター試験が知識量のみを問う問題になっていたのを改善し、思考力・判断力・表現力をも問うようなものにしたい、との国の要請を受けて、記述式問題を改革の目玉として出して来たものである。
そして今回、2017年5月に、その記術式問題について、国語と数学のモデル問題例が大学入試センターより発表された。
ここではそのモデル問題例として出された国語の二例の記述式問題について、その入試問題としての適否を検討したい。

     ◎全文の pdf はこちらをクリックしてご覧ください→ 大学入学共通テスト(仮称)「国語記述式問題モデル問題例」批判.pdf

 



Ⅰ 国語記述式問題例の問題点

  1)「大問全体の出題のねらい」は適切か

  2)国語の問題として、問題文そのもののレベル・完成度が低い

  3)テーマの適切さ

  4)思考力・判断力・表現力を問う問題になっているか


Ⅱ 問題点の総括