谷川道雄中国史論集 全二巻(二冊同時刊行)
◎谷川道雄先生の
谷川道雄中国史論集 全二巻が刊行されましたので、ご案内いたします。
谷川道雄中国史論集 全二巻
(汲古書院刊 A5判上製 上巻480頁 下巻430頁
定価 "各本体価格 12、000円+税
内容
・既刊の著書に収められなかった初期の論文
・『中国中世の探究』出版後に発表された論文を中心に採録
◆『隋唐帝国形成史論(増補)』『中国中世社会と共同体』『中国中世の探究』の3冊とここに収録した論文を併せて読むことで、先生の中国史研究の全体像が明らかになればと考えています。
戦後の中国史研究に大きな影響を与えた先生の研究の歩み、また戦後の中国史研究の課題を振り返ることはこれからの魏晋南北朝隋唐史研究にとどまらず、中国史研究全般にとって意味あることと思います。
(以上、刊行委員会の案内より)
谷川道雄中国史論集 全二巻 目次 谷川道雄中国史論集 目次.pdf
上 巻
口 絵
凡 例
序に代えて-『谷川道雄中国史論集』上・下所収の四十篇を読む- 森 正夫
Ⅰ
北魏研究の方法と課題
六朝社会史をめぐる最近の研究動向-分期問題と共同体論-
中国士大夫階級と地域社会
「中国中世」再考
二つの豪族共同体論-堀敏一「魏晋南北朝時代の『村』をめぐって」を読む-
「共同体」論と六朝郷里社会-中村圭爾氏の疑念に答える-
中国社会の共同性について
中国前近代社会の基本構造試論
中国史における世界性と固有性-六朝時代を実例として-
中国国家論序説-階級と共同体-
Ⅱ
北朝郷兵再論-波多野教授の軍閥研究に寄せて-
六朝貴族における学問の意味
六朝・隋唐社会の史的性格より見た「東アジア世界」問題
東アジア世界形成期の史的構造-冊封体制を中心として-
六朝時代における都市と農村の対立関係について-山東貴族の居住地問題からの接近-
自営農民と国家との共同体的関係-北魏の農業政策を素材として-
後漢末・魏晋時代の遼西と遼東-時代の転換と辺境社会-
六朝時代の宗族-近世宗族との比較において-
六朝貴族における人格と身体
六朝貴族の家政について
人名索引
下 巻
口 絵
凡 例
Ⅲ
隋唐帝国をどう考えるか
唐代の藩鎮について-浙西の場合-
唐代の職田制とその克服
「安史の乱」の性格について
龐勛の乱について
武后朝末年より玄宗朝初年にいたる政争について-唐代貴族制研究への一視角-
〔書評〕谷霽光著『府兵制度考釈』
唐末の諸叛乱の性格
隋唐政治史に関する二三の問題-とくに古代末期説をめぐって-
〔書評〕布目潮渢・栗原益男共著『隋唐帝国』(「中国の歴史」四)
河朔三鎮における節度使権力の性格
北朝末~五代の義兄弟結合について
西魏・北周・隋・唐政権と府兵制
七~十三世紀内陸アジア君主権の研究
貞観政風の一研究
則天武后の明堂
河朔三鎮における藩帥の承継について
隋代の通守について
隋末の内乱と民衆-剽掠と自衛-
顔真卿と李萼(山かんむりに咢)
付録 谷川先生著作目録
あとがき
人名索引