新刊のご案内 河合ブックレット40『グローバル資本主義の破局にどう立ち向かうか── 市場から連帯へ』
新刊のご案内
河合ブックレット40『グローバル資本主義の破局にどう立ち向かうか──市場から連帯へ』を発行しました。
この本は、2017年9月に河合塾大阪校でおこなわれた講演をもとに作成されたものです。
斉藤 日出治
グローバル資本主義の破局にどう立ち向かうか──市場から連帯へ
もくじ
はじめに わたしたちは世界の終わりへと向かっているのではないか
序章 わたしたちの暮らしに浸透する商品世界
第1章 21世紀グローバル資本主義の破局的暴力の諸相
1 冷戦の崩壊とグローバリゼーションの台頭
2 市場のグローバリゼーションという暴力
3 貨幣と金融のグローバリゼーションという暴力
4 主権国家の危機と戦争
5 破局の生産装置としてのグローバル資本主義
──〈ショック・ドクトリン〉と〈新しいコーポラティズム〉
第2章 グローバル資本主義と近代世界
1 市場取引の自由と破局的暴力──力ール・ポランニー
2 本源的所有の解体と私的所有──力ール・マルクス
3 ヨーロッパのねつ造と非ヨーロッパの征服──コロンブス後の世界史
第3章 グローバル資本主義からの脱出
1 国家を超える社会をどう組織するか──グローバル市民社会
1 トランスナショナルな主権とグローバル市民戦争の時代
2 冷戦を崩壊させた力──国家を超えるグローバル社会闘争
3 グローバル市民社会の〈人道的介入>
4 ひきこもりの国民主義とグローバル市民社会の〈人道的介入〉
2 連帯を原理とする経済をどう築くか──社会的連帯経済
1 連帯にもとづいて暮らしを組織する
2〈市場のための貨幣と経済〉から〈暮らしのための貨幣と経済>
3〈連帯する労働者〉による〈連帯にもとづく経済〉の構築
──関西生コンの労働運動と協同組合運動
4 連帯にもとづいて市民社会と国家を再構築する
むすび──わたしたちの歴史的選択
質疑応答
変わる国家の役割
破局を回避する道──わたしたちの選択
社会的連帯経済へ
解説
青木和子
グローバリゼーションと日本の教育
グローバリゼーションという現象をどう捉えるか
暴力をもたらすグローバリゼーション
新自由主義的教育の本格化──ゆとり教育と脱ゆとり教育
新自由主義と新国家主義を結ぶ教育
人間の教育を求めて──予備校現場で