河合ブックレット 5・4・3・2・1
河合ブックレット5
境界線上のトマト
──『遠雷』はどこへ行くか
立松和平
定価 本体400円+税
「遠雷」「一寸法師」など、異空間異文化間の境界と交渉をモチーフとした物語の解読を通して、文化の活性地点としての境界線上から、日本社会の内なる解体の行方を問う。
解説/茅嶋洋一
河合ブックレット4
ディドロの〈 現代性 〉
中川久定
定価 本体400円+税
十八世紀ヨーロッパの近代的知の光の中で、その全領域に関わりながらも、周縁=闇の復権をめざして早くも近代を超える新しい〈知〉を創出していったディドロの思想を考える。
解説/牧野 剛
河合ブックレット3
現代文学はどこで成立するか
北川 透
定価 本体400円+税
言葉のパフォーマンスによって近代文学の挫折をのりこえようとする現代詩。その可能性を、グリコ森永事件やコマーシャルコピーから展開した全く新しくユニークな文学論。
解説/山田伸吾
河合ブックレット2
科学とのつき合い方
高木仁三郎
起こるべくして起きた史上最悪のチェルノブイリ原発事故。巨大化した現代科学の実態と危険性を証し、これにどう向き合うかを、科学者の良心と知恵をこめて語る。
解説/中村真一郎
河合ブックレット1
マザコン少年の末路
──女と男の未来
上野千鶴子
750円
「マザコン少年」という日本的現象の背後に横たわる母子密着の病理を通して、女の抑圧の構造を鮮やかに切り開く。本文の「自閉症」の記述についての抗議に対する新たな付論つき。
解説/青木和子