コンサート&トーク 「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」
コンサート&トーク
「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」
歌い、語り 日本の今を考える夕べ のご案内
河合文化教育研究所では、コンサート&トーク「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」の趣旨に賛同し、このイベントを後援します。
このイベントのきっかけとなったのは、京都新聞に連載された「唱歌の社会史」でした。その著者である中西光雄さんは河合塾の講師(古文)であり、河合塾の文化活動にも積極的に参加しています。また著作には『蛍の光と稲垣千頴-国民的唱歌と作詞者の数奇な運命』2012 ㈱ぎょうせい 、「予備校の教育論」『河合おんぱろす』所収 1990 河合文化教育研究所 もあります。
唱歌の社会史
ポスターはこちらです→唱歌の社会史.pdf
コンサート&トーク
「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」
歌い、語り 日本の今を考える夕べ
● テーマ コンサート&トーク
「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」
歌い、語り 日本の今を考える夕べ
*座談会とライブの2部構成
● トーク パネリスト
中西光雄(河合塾専任講師、古文)
河津聖恵(詩人)
山室信一(京都大学人文科学研究所教授、法政思想連鎖史)
● コーディネーター
伊藤公雄(京都大学大学院文学研究科教授、社会学)
● コンサート出演者
中西圭三(シンガーソングライター)
野田淳子(シンガーソングライター)
佐久間順平(ギター、バイオリン、マンドリンなど)
嶋村よし江(キーボード、シンセサイザー)
● 日 時 2015年11月9日(月)
午後6時開演(午後5時半開場)
● 会 場 ウィングス京都(京都市男女共同参画センター)
2階イベントホール 京都市中京区東洞院通六角下ル ℡075-212-7470
● チケット 一般 2000円(前売) 2500円(当日)
学生(大学生まで)・障がい者 1500円(前売) 1800円(当日)
● 申し込み・問い合わせ先
野田淳子事務所
〒605-0034 京都市東山区 中之町197-205
℡・FAX 075-751-7067
E-mail junko21@mwa.biglobe.ne.jp
または実行委員会携帯電話 090-2592-3150(北波)
● 主催団体 コンサート&トーク「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」実行委員会
● 後 援 河合文化教育研究所 京都新聞
趣 旨
文部省(現・文部科学省)が選定した「唱歌」は、明治初期に西洋流の音楽教育を日本に導入するにあたって考案された。『小学唱歌集』などに掲載され、学校および学校文化の定着とともに、全国に広まった。西洋の讃美歌などの美しいメロディーに、日本の美意識とされる「花鳥風月」などに基づく歌詞をまとわせることで、和洋折衷の独自の世界観が生み出され、「蛍の光」「あおげば尊し」「故郷」「春の小川」「浜辺の歌」「夏は来ぬ」など多くの歌が今なお歌い継がれている。
歌は直接、人の感性に訴える芸術であるから、唱歌を口ずさむことで「懐かしく美しい」学校生活が思い出され、その懐旧の情に涙する人も少なくない。歌が懐かしさや一体感を醸成するという構造は、唱歌がつくりあげた独自の感性の世界であろう。それはまた、日本人同士というメンタリティー、そしてナショナリズムとつながる郷土(祖国)愛を育む媒介にもなってきた。
こうした実態を踏まえた上で、京都新聞の教育面(朝刊)では河合塾講師の中西光雄さん(古文、『蛍の光と稲垣千頴』の著者)に昨年10月から月1回、1年にわたり、「唱歌の社会史」という連載を書いてもらい、唱歌が日本の近代社会の形成過程で果たした役割、そしてシンプルなメロディーとエモーショナルで美しい歌詞であるがゆえの危うさ(ナショナリズムとの親和性)などについて説いてもらってきた。
今回のイベントでは、連載の終了を受け、中西さんら3人の識者に登壇願い、12回の連載を受け、連載では語りきれなかったこと、そしてまさに、この連載で詳らかにしようとしたことなどについて語り合っていただきます。
また、オープニング、そしてトークの後は、中西さんの弟でシンガーソングライターの中西圭三さん、そして京都在住のシンガーソングライターの野田淳子さんのジョイントライブを催し、唱歌を歌っていただきます。