河合おんぱろす 増刊号
河合おんぱろす
増刊号
『マザコン少年の末路』の
記述をめぐって
上野千鶴子 著
A5判 971円
『マザコン少年の末路』本文中の「自閉症」をめぐる記述に対して、1993 年1月、著者と文教研は「高槻自閉症児親の会」などから抗議を受けた。本書は、その抗議を受けての話し合いの経過を、参加者全員が抗議・被抗議それぞれの立場から徹底的に報告し、削除・絶版といったこの種の問題に対する隠蔽方向の解決を排して、どこまでも問題の共有をめざしたものである。
目次
『マザコン少年の末路』への抗議と話し合いの経過
『マザコン少年の末路』の末路 / 上野千鶴子
「自閉症」と「母性神話」/ 冨田幸子
「自閉症」をまるごと受けとめることからの出発 / 梅田和子
上野千鶴子さんとの話し合いについて / 大槻信子
高槻自閉症児親の会から/ 前田昌江
差別の土壌・構造を変えていくために 青木和子
「差別偏見を助長する」本という抗議を受けて 加藤万里
資料 「自閉症」との出会い / 大槻信子
街角であたりまえに生きぬくために / 梅田和子