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ドストエフスキイ研究会便り(26)

 

 今回の「研究会便り (26)」の内容は以下の通りです。

 







《講演・研究発表の原稿化》

★「ドストエフスキイ研究会便り」では第15回目から、
かつての講演や発表を原稿化し
,掲載しています。

「『カラマーゾフの兄弟』の「光」について」と題した本論は、
この作品の光源を旧約・新約聖書の世界
中でもドストエフスキイがその創作の核としたイエス像とその十字架にあると見定め、
そこからこの作家が人間と世界とその歴史、更には超越世界について如何に理解し、
それを如何に表現したかを検討することで、
彼の思想世界の基本構造を浮き彫りにしようとするものです。

殊に今回は、ゾシマ長老からアリョーシャに連なる光の系譜の出発点として、
これら師弟の内に生きる故郷と母と祭壇・教会・修道院の思い出を辿り、
二人の宗教的意識の目覚めを確認します。


★この論考は、コロナ禍による中断を挟んで、
五年前から親鸞仏教センターで若い気鋭の研究者の方たちと続けられてきた研究会
(「親鸞とドストエフスキイ」)に於いて、
私が発表させて頂いた考察を核とするもので、
それを改めて論文化し、ここに掲載するものです。

研究会と並行して、掲載は今後数年がかりになるかと思いますが、
皆さんがこれを「叩き台」とし、
ドストエフスキイがその遺作に於いて我々に提示した「光」について、
改めて考える機会として頂ければ幸いです

    
詳しくはこちらをご覧ください。

「研究会」→ドストエフスキイ研究会