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研究会

現在22の研究会が活動中です。一人ひとりの研究員が、河合塾講師をつとめながら、自分のこだわりを継続して学び、持っているものを18歳前後の若者に伝え、彼らと一緒となって新たな何かを生み出そうとする、その研究の場が河合塾・河合文化教育研究所の研究会です。

活動の様態はさまざまで、コツコツ積み上げるように定期的に集まりを持つ研究会・外国の専門家を招いて講演を聴く研究会・全国規模のシンポジウムで発表や交流する研究会・ワークショップで体験の場を作る研究会・舞台で発表する研究会などと多彩です。
また構成員も、講師が集まって互いに研磨する、外部から研究者をいれて勉強する、塾生当時からの研究会参加者が大学生や大学院生さらに社会人になってからも顔を出したり交流を続けている、など多様です。
またすでに活動中だった研究会同士が連携することで発展し新たな研究会を立ち上げたり、研究会が分化することでそれぞれに特化進化したところもあります。 その研究の過程や成果は、研究会主宰者、主任・特別研究員、河合塾中枢の本部長・校舎長らが勢揃いする合同研究会で発表し、討論会を行うというように日々研鑽を重ねています。

 

合同研究会


27研究会一覧

映画研究会
メディア・カルチャー研究会
カブリ・ジオメトリ研究会
漢文訓読研究会
教育方法研究会
経済研究会
現代史研究会
国語教育の再構築研究会
差別問題研究会
女性論・男性論研究会
初等教育研究会
身体表現教育研究会
生物学セミナー
世界史研究会
大学基礎準備教育研究会
地域言語研究会
ドストエフスキイ研究会
内藤湖南研究会
20世紀国際政治史研究会
日韓文化交流研究会
認知と記号研究会
廣松渉研究会

 

ドストエフスキイ研究会〈 主宰:芦川進一 〉

ドストエフスキイ研究会は、ドストエフスキイのテキストにひたすら向かい、彼が土台としたキリスト教を理解するために聖書テキストも並行して読み進めている。1987年の開始以来、河合塾出身者1000人以上がそれぞれの感受性でドストエフスキイと聖書世界を受けとめ社会に旅立った。

廣松渉研究会〈 主宰:森永和英 〉

廣松渉の業績は、哲学の領域を超えて、認知科学、政治学、経済学、物理学、生命科学等の基礎づけに対しても真のパラダイム転換を迫り、ヨーロッパ近代知の超克をめざすものであった。テキスト成立史と読解を基礎作業とし、課題意識を継承し展開する、という意図をもって運営している。

認知と記号研究会〈 主宰:柳原慎也 〉

認知と記号研究会の目的は、人間(動物も含め)が主体として客体である世界をどのように「認識」するのか、また見方を変えると世界から送られる「情報」をいかに受容するのかを、言語学、記号論、認知科学、生理学、行動学等の立場から研究することである。

日韓文化交流研究会〈 主宰:新井勝憲 〉

日韓文化交流研究会は、ソウルオリンピックの余波の残る1990年前後から、日韓の「普通のひとびと」の往来が活発になってきたなかで、日韓の民間交流をさらにすすめていく立場から発足させた。

20世紀国際政治史研究会〈 主宰:加藤正男 〉

20世紀国際政治史研究会は、柳澤英二郎愛知大学名誉教授(現終身名誉顧問)を研究会顧問に迎え、会員数約40名、研究会回数も70回を数えた。時事的な問題に焦点をあて、研究会を開催。

内藤湖南研究会〈 主宰:山田伸吾 〉

内藤湖南研究会は、湖南の思想に学びたいと志す人たちによって、1996年から開始され、河合塾講師の他、各大学の名誉教授・教授・准教授・高校教諭・大学院生・一般社会人のメンバーから成り、ともに初心者の立場に立って湖南の著作を会読し討論してきた。

地域言語研究会〈 主宰:小森清久 〉

地域言語研究会は、地域言語が抱える諸問題、とりわけ消滅の危機に瀕している言語に関して考察を深めることを狙いとし、第二言語習得の可能性とその限界についても考えてみたい。

大学基礎準備教育研究会〈 主宰:大竹真一 〉

大学基礎準備教育研究会は、大学教育における基礎教育準備教育の方法論の確立をめざし、調査、分析、検討を進めている。さらに、高校と大学の接続に関連し、大学入学試験、受験教育にまで研究対象を拡めつつある。

世界史研究会〈 主宰:金 貞義 〉

世界史研究会は、高等学校の現場で使用されている世界史教科書の分析、大学入試問題分析などを通じて、現在の歴史研究のあり方、また今後の歴史教育のあり方を広く探究してきた。

生物学セミナー〈 主宰:榊原隆人 〉

生物学セミナーは、生物学が対象とする分野は多岐にわたり、近年、研究の進展にはめざましいものがあるが、その最先端の研究を行っている研究者を講師として招き、研究分野についての現状報告を得て、議論を重ねている。

初等教育研究会〈 主宰:熊﨑智子〉

初等教育研究会は、主に小学高学年を対象に、企業等に所属するその道のエキスパートや大学の研究者を招いて講演会を開催。実践的な活動でキャリア教育にアプローチしていきたいと考えている。

女性論・男性論研究会〈 主宰:吉田理恵 〉

女性論・男性論研究会は、言葉や思想は中立的ではなく性別と深く関わり、外面的にも内面的にも再生産し続けている性差別を、若者達に仕事として語る立場から、「言葉と思想」に孕まれている意味を語る大人自身が検証し続けることにある。

差別問題研究会〈 主宰:菅 孝行 〉

差別問題研究会は、人種・民族・宗教・ジェンダー・セクシュアリティ・階級・障害の有無による差別・身分制の上下で再編成された差別など、多層的・複合的な抑圧的関係を様々な視座と方法で考察し解明する。

国語教育の再構築研究会〈 主宰:結城敦司 〉

国語教育の再構築研究会の研究活動は大学入試の現代文(小論文も含む)に焦点を当てているが、国語教育(古典も含む)とはどうあるべきかが曖昧であることに問題の根源があると考えている。

現代史研究会〈 主宰:里中哲彦 〉

現代史研究会は、戦後の軌跡をたどって普遍的価値を重視する思想態度をじゅうぶんに身につけていない日本人の「一貫性のない思想」の内実を探る。今後は日米関係史および日英関係史に焦点を当てる。

経済研究会〈 主宰:公文宏和 〉

経済研究会は日本とアジアの経済の現状分析をテーマに絞り、社会経済学・政治経済学の方法にその視点を据えている。また制度的要因、市民社会的成熟の研究も含んでいる。

教育方法研究会〈主宰:岡 文子〉

教育方法研究会は、よりよい学びを目指し、生きる力・考える力を身につけるにはどうすればよいか。その方法論を追究している。

漢文訓読研究会〈 主宰:藤堂光順 〉

漢文訓読研究会は、訓読法を体系的に学んでいない戦後教育を受けた世代がこれを身につけるため漢文の訓読法を学ぶことを目的にした研究会。中国中世の説話を集大成した『太平広記』を素材としている。

カブリ・ジオメトリ研究会〈主宰:福島一洋〉

カブリ・ジオメトリ研究会は、コンピュータの発達により数学そのものの変化と数学教育の方法論が大きく変化するなか、カブリ・ジオメトリを使い高校や大学の授業に役立つ「動く図形」の制作研究をしている。

メディア・カルチャー研究会〈 主宰:小林貞弘 〉

 メディア・カルチャー研究会は、メディア社会におけるコンテンツ文化を主たる対象として、これらを理解するための有効な視点・分析方法を追究していきます。そして、その成果を「文化的実践」として、教育の現場のみならず、地域社会にも広く還元し、ある種の「文化サロン」のような機能も担っていきたいと考えています。

映画研究会〈 主宰:石原 開 〉

映画研究会は河合塾生を対象にした映画上映会の企画・運営とビデオを通しての映画研究が活動の二本の柱に活動している。上映会ではゲストに作品の監督や俳優、映画評論家などを招く。

身体表現教育研究会 〈主宰:原田伸雄〉

身体表現教育研究会は肉体を中心軸にして、「からだとことば」「教育と表現」といった諸問題を理論と実践の両面から追求している。読書会、外部から講師を招いた講演、ワークショップ、外部団体との交流など。

合同研究会

毎年夏、全25研究会が一同に集まり、それぞれの活動の研究成果を発表・討論して、互いに磨きあうことを目的にした会議で、主任研究員・特別研究員や河合塾職員も参加して開催しています。