HOME  >  研究会  >  認知と記号研究会〈 主宰:柳原慎也 〉

認知と記号研究会〈 主宰:柳原慎也 〉

認知と記号研究会〈 主宰:柳原慎也 〉

 「認識する」を意味するperceive という英語はラテン語のpercipere に由来し、per「完全に」「悉く」cipere「把握する」「受け取る」を意味する。人間(動物も含め)が主体として客体である世界をどのように「認識」するのか、また見方を変えると世界から送られる「情報」をいかに受容するのかを、言語学、記号論、認知科学、生理学、行動学等の立場から研究するのが当研究会の目的である。
 すでに、言語の立場からソシュール、チョムスキー、エーコ、認知の立場からギブソン等の著作を扱ってきたが、今後は、文化人類学(特にクロード・レヴィ・ストロースを中心として)やエーコの美学、動物行動学や大脳生理学等も視野に入れ、より幅広い見地からの考察を展開したい。原則として、月一回読書会を行なっている。既に行われた講演会は以下のとおりである。
 (1) 松下佳代氏(京都大学高等教育教授システム開発センター助教授) 学習における「シェーマ」の役割
 (2) 佐々木正人氏(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授) アフォーダンスについて
 (3) 橋田浩一氏(産総研サイバーアシスト研究センター副研究センター長) 認知と「制約」
 (4) 長野敬氏(河合文化教育研究所主任研究員) 「動物の行動」と「人間の駆動」について (また、研究会として「日本認知科学学会」に参加し、研究者との交流も行なっている。)