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空間と時間の病理──臨床哲学の諸相

 

空間と時間空間と時間の病理 ── 臨床哲学の諸相
監修 木村 敏・野家啓一
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
2011年1月刊行
A5版 3900円+税


[監修]
木村 敏
野家啓一

[執筆]
野間俊一
加國尚志
津田 均
古東哲明
深尾憲二朗
檜垣立哉
内海 健
谷   徹

[対談]
木村敏
野家啓一

 

 

 

目次

まえがき/木村 敏

河合臨床哲学シンポジウム・プログラム 趣意書

対談・中動態という場をめぐって/ 木村 敏・野家啓一・

Ⅰ 空間──開けとひずみ
飛翔と浮遊のはざまで──現代という解離空間を生きる/ 野間俊一
私は今ここで、あそこにいる──メルローポンティの身体論と空間論/ 加國尚志
斉一化された空間にかかる力──統合失調症と広汎性発達障害の狭間で/ 津田 均
無境の空間/古東哲明

Ⅱ 時のはざま──クロノスとカイロス
精神病の深度と複数の時間性──アンテ・フェストゥム再考/ 深尾憲二朗.
賭博の時問 / 檜垣立哉
トラウマの時間論 / 内海 健
時に思索 / 谷 徹

あとがき / 野家啓一

 

著書の内容

他者(=患者)の存在を前提とする精神病理学と自己の存在の探求を基礎とする哲学が、互いに越境しあいながら空間と時間の根源に迫る。計測可能なニュートン的絶対空間と時間を一瞬にして垂直に切り裂き非日常へと連れ出すところの「こと」として空間と時間の構造に迫った精緻な論考集。