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『罪と罰』における復活 ── ドストエフスキイと聖書

 

罪と罰における復活『罪と罰』における復活 ── ドストエフスキイと聖書
芦川進一 著
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
2007年12月刊行
四六版 4500円+税

 


目次


はじめに



第一章 『夏象冬記』から『罪と罰』ヘ──バアルとバビロン、そしてラザロ
第二章 「春の夢」──隠されたラスコーリニコフの「前史」
第三章 「春の夢」から「黙示録」へ──「聖と俗」の二重構造としての『罪と罰』
前半のまとめとして


第四章 「ラザロの復活」とソーニャ──マルメラードフの腐臭と復活
第五章 スヴィドリガイロフ──「いかさまカルタ師」の裁きと復活
第六章 ラスコーリニコフ──復活の曙光


おわりに

 

著書の内容


ドストエフスキイ文学の根底を貫く新約聖書の意味とは何か。主人公の老婆殺しから始まる表の物語と、その下を流れる「ラザロの復活」をめぐる深層の物語の二重構造に着目し、『罪と罰』に構造的に織り込まれた聖書の意味を開示することを通して、ドストエフスキイ文学の最深部の謎に光をあてる。