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講座生命 7

  

講座生命 7

講座生命 7〈特集〉自己──視線の交錯の中で

監修 中村雄二郎・木村 敏
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
2004年12月刊行 
A5版 3900円+税


〔監修〕
中村雄二郎
木村 敏

〔執筆〕
内海健
河本英夫
谷 徹
木村 敏
加國尚志
深尾憲二朗
林 晶子
今井弘道

〔対談〕
木村 敏
谷 徹
斎藤慶典

 

 

目次


まえがき/木村敏

特集 自己──視点の交錯の中で

臨床的エポケーについて/内海 健
活動する自己と自己の制作/河本英夫
経験と自我/谷 徹
一人称の精神病理学へ向けて──ヴォルフガング.ブランケンブルク氏の追悼のために/木村 敏 
鼎談アクチュアリティとヴァーチュアリティの関係をめぐって/木村敏・谷徹・斎藤慶典
肉と渦動──存在の間パトス的な次元/加國尚志
自己・意図・意識──ベンジャミン・リベツトの実験と理論をめぐって/深尾憲二朗
投げ出されるからだ/林 晶子
三木清の「世界主義の哲学」の思想史的意義──田辺元の「国民主義の哲学」との関係において/今井弘道

 

著書の内容


近代の全過程を通じてさまざまに問われ続けながら、いまだ何ら自明なものとして把握されることのない「自己」。「意識」であり、「運動」であり、「他者」ですらあるところの「自己」とは究極のところ何か。常に法外なもの(狂気)に開かれている精神医学と世界の始原に遡ろうとする哲学の緊張に満ちた深い思索の交叉地点か ら、近代最大の問いをいま新たに問い直す。