講座生命 6
講座生命 6 〈特集〉臨床哲学の可能性
監修 中村雄二郎・木村 敏
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
2002年10月刊行
A5版 3700円+税
〔監修〕
中村雄二郎
木村 敏
〔執筆〕
木村 敏
野家啓一
生田 孝
兼本浩祐
中村雄二郎
今井弘道
西村ユミ
長野 敬
〔対談〕
鈴木 亨
花崎皋平
目次
まえがき/木村 敏
特集 臨床哲学の可能性
個別性のジレンマ──記憶と自已/木村 敏
生命・行為・制度──木村人間学と中村制度論を手がかりに/野家啓一
精神医学・対語・哲学/生田 孝
意識・ジャクソン・フロイト/兼本浩祐
対談 哲学することの根源へ──空の大悲への応答/鈴木 亨・花崎皋平
鈴木亨・花崎皋平対談「哲学することの根源へ──空の大悲への応答」にふれて/中村雄二郎
三木清の危機意識と自然的制度観の克服──西田哲学と丸山政治学の批判的考察のための一試論/今井弘道
交流をかたちづくるもの──日常性の裂け目から/西村ユミ
生命を間い詰める──分子生物学の視角から/長野 敬
あとがき/中村雄二郎
著書の内容
私たちの行動や思索を非主題的に動かしている「生命」。近代科学に無視されたまま自明性の昏い淵に沈んでいるこの「生命」にやわらかい光をあて、その多義性と奥行きを今生きている現場から行為的に解明しようとする臨床哲学。近代科学の対極に位置するこの臨床哲学の豊かな可能性を、「制度」という補助線を引きながら多面的に考える。