講座生命 4
講座生命 4 〈特集〉 共通感覚論の可能性
監修 中村雄二郎・木村 敏
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
2000年5月刊行
A5版 3600円+税
〔監修〕
中村雄二郎
木村 敏
〔執筆〕
野家啓一
佐々木正人
谷 徹
佐藤文隆
石井誠士
野間俊一
深尾憲二朗
木村 敏
〔対談〕
中村雄二郎
木村 敏
目次
まえがき/木村 敏
特集 共通感覚論の可能性
対談 共通感覚論の可能性/中村雄二郎・木村 敏
「アクチュアリズム」の可能性──中村・木村対談の余白に──/野家啓一
「共変感覚」論/佐々木正人
共通感覚・制度化・道徳──メルローポンテイ再考/谷 徹
量子力学での実在の感覚/佐藤文隆
パトス的現存/石井誠士
生の隔たり/野間俊一
痙攣するイデア/深尾憲二朗
対人恐怖における私的な「私」と公共的な「私」の交錯/木村 敏
あとがき/中村雄二郎
著書の内容
学問的営為を含む人間の一切の営みの根底を支える「生命」。そのアクチュアリティを生かしたままで生命を哲学的に思索しようとする監修者の果敢な試みによる思想年報。本号では、「理性」と「狂気」、「意識」と「自然」、「主体」と「場所」──「近代」と「近代ならざるもの」の深淵に架橋し、近代哲学の盲点といわれ、近代の知のパラダイムを転換させる衝迫力をもつこの「共通感覚」に、新たな光を投げかける。