分裂病の詩と真実
分裂病の詩と真実
木村敏 著
発行 河合文化教育研究所
発売 (株)河合出版
1998年7月刊行
四六版 2800円+税
目次
第Ⅰ部 自己
1 分裂病の詩と真実
2 関係としての自己
3 自己と他者
4 コギトの自己性──生命論的考察
5 リアリティとアクチュアリティ
第Ⅱ部 生命的主体
6 西田哲学と医学的人間学
7 エスについて──フロイト・グロデック・ブーバー・ハイデガー.ヴァイツゼッカー
第Ⅲ部 人問学的精神病理学
8 文化と精神医学──人問学的精神病理学の観点から
9 メタ精神医学としての現象学的精神病理学
10 生の現象学──心身二元論の止揚へ向けて
11 操作診断の問題点──人問学的精神医学の立場から
あとがき
著書の内容
分裂病の詩と真実「このわたし」という窮極の個別性を支えるものはなにか
──治療者と患者の治療関係=ふるまい合いの現場をてこに、生命の根底としての「こと」の形なき形を、自己と自己、自己と他者の差異と列隙に探りながら、言語化可能すれすれの領域で自己と生命について限りなくアクチュアルに考察した魅力的な論文集。