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日独文学者の出会い─この激動と変革の時代における文学

 
日独シンポジウム 
日独文学者の出会い─この激動と変革の時代における文学
Deutsch-Japanisches Gesprach.Literatur in dieser bewegten und sich wandelnden Zeit

主催:河合文化教育研究所
共催:東京ドイツ文化センター
京都ドイツ文化センター
大阪ドイツ文化センター
後援:DAAD(ドイツ学術交流基金)
ほか多数 


 私たちが生きる現代世界は、さまざまに重なりあい結びついた問題と矛盾に直面している。環境、差別、管理といった問題から、核の脅威というような地球上の全人類の存亡にかかわる問題まで、多くの問題、矛盾をまえにして、本来、こうした問題、矛盾に個的にまた全的に対応し得るものとしてあるはずの想像力、構想力も私たちから奪われつつある時代ではないかと思われる。このような時代にあって、東西の対決のまっただなかに立つとともに、「経済大国」「技術大国」としての位置を共有する、日本、ドイツ双方の文学者が、文学者として、またこの現代世界に生きるひとりの人間として、文学について、また他の多くのことがらについて、率直に意見を交換しあう「出会い」の場を持つことはきわめて有意義なことである。日独両国は過去の歴史において、両者が決して誇り得ない体験を「共有」した。両国の戦後の歴史は、その体験に基づいた過去への反省の上にきずかれて来たはずのものなのだが、両国の文学者が、この「出会い」を通じておたがいがどのようにして過去を克服しようとして来たか、さらにはこれからの課題としてこの問題にどう取り組むかを考えて行きたい──そのような場として、この「出会い」がもたれた。


■ PROGRAM日独文学者の出会い
1988年6月21日(火) 13:30~18:30 東京ドイツ文化センター
「東京での出会い」

1988年6月23日(木) 13:30~18:30 中国新聞社大ホール
「広島での出会い」

1988年6月26日(日) 13:30~18:30
河合塾名駅キャンパス 16号館サクセスホール
「名古屋での出会い」

1988年6月25日(土) 京都ドイツ文化センター
京都講演会「 古典と現代・東洋と西洋」

1988年6月28日(火) 一ツ橋ホール
若い人々とのシンポジウム 「 異文化としての外国語」

 

〈ドイツからの出席者〉日独文学者の出会い
H・J・シェートリッヒ
F・C・デリウス
L・モニコヴァ
B・モアスホイザー

〈日本からの出席者〉
小田 実 中村真一郎
野間 宏 立松和平
李 恢成 大庭みな子
堀田善衞 栗原貞子
水上 勉 大西赤人
埴谷雄高 黒古一夫
道浦母都子    ほか