日仏教育シンポジウム ボンジュール学校・アデュー学校
日仏教育シンポジウム
ボンジュール学校・アデュー学校
Bonjour Ecole, Adieu Ecole
主催:河合文化教育研究所
企画:河合塾 COSMO
さまざまな疑問の噴出をただただ圧殺している『教育』に対して何かできることはないだろうか。学校改革か、フリースクール運動か、学校解体か...。現在、世界共通の問題となっている教育の問題を正面からとらえようと、高校中退者などを対象としたコース『河合塾COSMO』が企画。フランスで学校外教育問題に取組んでいる著名な運動家三氏を招き、日本側からも気鋭の教育関係者が加わり、日仏の教育問題を通して子供たちの置かれた現状と今後に対しての問題を提起した。
〈日仏シンポジウム〉
クロード・ギヨン氏らの講演に批判・共鳴それぞれの想いを胸に熱心に耳を傾ける聴衆
■ PROGRAM
「子供たちにとっての自由とは」
Part 1
1990年10月10日 名古屋・サクセスホール(河合塾名駅キャンパス)
参加者約250人
〔 講演 〕 クロード・ギヨン( 仏情報誌「ポシブル」主宰者)
『Les droits des mineurs et la Convention des
Nations-Unies : le cas de la France
(青少年の権利と国連の条約:フランスの場合)』
〔 パネルディスカッション 〕
「子供にとっての自由と権利」
○パネラー: クロード・ギヨン
イブ・ル・ボニエック( 子供情報通信社社長)
カトリーヌ・ベイカー(元新聞記者)
若林繁太( 豊川高校校長)
中島浩籌( 元高校教諭)
牧野 剛( 河合塾講師)
Part 1では、「法律化された子供の権利をふりかざすのでなく、法の外で子供たちと向う努力をすべきである」というクロード・ギヨン氏の基調講演の後、パネルディスカッションでは、来場者も討論に加わるなど、国連の権利条約批准問題など、幅広い問題に渡って活発な議論が行われた。
Part 2
1990年10月13日 東京・日仏会館ホール(千代田区神田駿河台)参加者 約320人。
〔 講演 〕 カトリーヌ・ベイカー「 Contre l'ecole(アンチ・学校)」
〔 パネルディスカッション 〕
「学校のない生活」
○パネラー: クロード・ギヨン
イブ・ル・ボニエック
カトリーヌ・ベイカー
森 毅( 京都大学教授・評論家)
佐々木賢( 高校教諭)
小林一路( 河合塾講師)
趙 博( 河合塾講師)
Part 2では、学校教育に反対し、子供を学校に行かせないで育てたカトリーヌ・ベイカーさんの『子供は保護され、教育されるべき対象でなく、自由を有する一個人として認められるべきである』という講演に、多くの来場者が共感をもった。