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河合文化教育研究所とは

 河合文化教育研究所(通称「文教研」)は、河合塾に通う塾生のみならず、同世代の人を対象に受験に限定されない〈知〉の現場を提供することを目的としています。

 予備校には異質な感じがする「研究所」という名称をもつ河合文化教育研究所ですが、ここでは河合塾講師をしながら多彩な分野の研究に打ち込む研究員が研究会を主宰しています。また外部から、予備校の中の研究所という、大学にはない場所に新鮮な意味を認めて、思想家や学者が主任研究員に就任しています。

 文教研の活動としては、日仏シンポジウム「青年の現在」を始まりに、日独シンポジウム「日独文学者の出会い」、北京大学との10年にわたる日中共同学術討論会「アジアの歴史と近代」などの多くの国際シンポジウムを開催してきました。また「日・中・韓の大学入試統一試験を社会的・文化的に比較分析する」という国際シンポジウムでは、日本の大学入試センター試験と中国と韓国の大学統一入試問題を三カ国語に翻訳し、それぞれの国の受験生に解いてもらって衛星放送を使って議論をしました。ほかに精神医学者と哲学者合同の発表討論会「臨床哲学シンポジウム」は毎年実施され、そして、それらのシンポジウムの記録は単行本や研究論集に収められています。
 また各地で多くの講演会・セミナー・講座を開催し、文教研の発行する河合ブックレットにまとめています。

 若い人たちが受験勉強と格闘しながら成長している予備校の教育現場と現在の学問研究の最先端とを結ぶ往復運動が存在するということが、ほかの予備校にはない文教研の独自性といえましょう。