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著作からの出題


            ◆  大学入試出題 ◆

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2018年度も著作が入試問題として出題されました。(2018/4 調べ現在)

◆渡辺京二
    『娘への読書案内ー世界文学23篇』 -- 岐阜大学

(*この著書は朝日文庫1989/8/20に 刊行されましたが、
もとは『案内 世界の文学』のタイトルで日本エディタースクール出版部より1982/7/10に出されました。
現在は『私の世界文学案内 物語の隠れた小径へ』2012/2/10 ちくま学芸文庫 として刊行されています[解説 三砂ちづる])


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木村 敏

2016年

  • 『偶然性の精神病理』 -- 近畿大学 推薦入試(12月5日) 経済学部、文芸学部、社会学部、短期大学

2015年

  • 『偶然性の精神病理』 -- 関西大学 2/3入試(外国語、政策創造、経済、商、人間健康)
  • 『時間と自己』 -- 就実大学 推薦A
  • 成城大学 -- 法

2013年

  • 『形なきものの形』 -- 上智大学 法、外国語
  • 『自分ということ』 -- 国際医療福祉大学 薬、医療福祉
  • 『時間と自己』 -- 帝京科学大学 一期

2012年

      国語問題文.pdf


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  大学入試センター試験に出題された文章について
                           木村 敏 

     

 今年(2012年)の大学入試センター試験に出題された国語の問題文に、私の書いたものが入っていた。かなり抽象度の高い文章で、受験生の諸君はお困りになったことだろう。

  最初、この出題文を一読して、どう見ても私自身の書いた文章に間違いはないのだが、「境界としての自己」というタイトルもその出典もまるで記憶になく、非常に困惑した。これまであちこちの大学入試で出題された私の文章は、そのほとんどが『異常の構造』、『時間と自己』、『あいだ』などの単行本から取られていたから、自分でもそれなりに納得していたのだけれども、今回だけはかなり様子が違って、ひどく落ち着かない気持ちになった。


 しかしさすがに河合塾はすぐれた情報網をもっている。試験の2日後には出典が判明した。『現代詩手帖』(思潮社)の1997年5月号、「境界のエクリチュール」特集だった。しかしそれを教えられても、それでもまだこんな難解な文章を書いた動機が思い出せなかった。ところがそのさらに2日後に、文教研の加藤さんが京都まで来られる機会があって、この「境界としての自己」が掲載された当の雑誌のバックナンバーを持参して下さった。それに載っている自分の文章の、最初の部分を一読しただけで、これを書いたときの状況がまざまざとよみがえってきた。話の要点はこうだ。



 京大の精神科に勤めていたころ、京大教育学部と京都女子大でそれぞれ臨床心理を勉強している院生諸君の臨床実習を引き受けていた。いつも実習がすむと、近くのレストランで一緒にランチを食べながら、いま診たばかりの患者さんの精神病理について話し合うのが習慣だった。あるとき一緒に来ていた男子学生と女子学生の二人が、それが縁で結婚することになり、披露宴の招待状に「一緒に食事したのがよかった」と書いてあった。「同じ釜の飯」を食べるということは、人と人とを結びつけるのにはとてもいいことではないだろうか、という趣旨のことを書いた文章だったのである。

 この具体的なシチュエーションをすっかり省いて、「複数個体の集団」が「生命空間」である「環境との境界」でいとなむ「生命維持行動」などという抽象概念ばかりを並べた中間の部分だけを出題されたものだから、こんな難解な文章になってしまったというわけである。

 純粋な哲学者ではない私なんかの場合、文章を書くときにはいつも、それを書かせる背景として現実的で具体的な体験がある。この個人的で私的な、いわば自分の体臭の染みついた体験を普遍化して、それに公共性をもたせようと思うものだから、ついついそれを無色透明な抽象概念に置き換えてしまうことになる。だからそうやって書かれたものを読む側としては、いつも書き手の私的な体験と公共的な概念世界とのはざまに ― それこそ「境界」に ― 身を置いて、著者は「本当は」なにを言いたいのかを読み取ってもらわなくてはならない。それではセンター試験のようなマークシート方式のテストには馴染まないということになるだろう。

 書いた本人すら忘れている文章を見つけ出して、これを問題に仕立てて下さった出題者にはあつくお礼を申し上げなくてはならないのだけれども、今回のテストでどうしても著者の側に残ってしまった違和感についてもちょっと考えてみたくて、こんな雑文を書く気になった次第である。

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2011年

  • 『自分ということ』 -- 早稲田大学 法
  • 『自分ということ』 -- 東洋大学 文学部A方式 など
  • 『時間と自己』 -- 関西福祉科学大学 全学部(1/21)
  • 『時間と自己』 -- 帝京平成大学 ヒューマンケア、健康メディカル
  • 『時間と自己』 -- 実践女子短期大学 一般一期

2010年

  • 『あいだ』 -- 信州大学 教育
  • 『時間と自己』 -- 香川大学 前期
  • 『時間と自己』 -- 東京農業大学 Ⅰ期

2009年

  • 『自分ということ』 -- 青山学院大学 総合文化政策A
  • 『自分ということ』 -- 千葉大学 前期
  • 『時間と自己』 -- 奈良教育大学 前期
  • 『時間と自己』 -- 広島国際大学 前期

2008年

  • 『自己とは何か』 -- 法政大学 社会,現代福祉,経済/A方式
  • 『音楽と時間』 -- 愛知県立大学 文
  • 『あいだ』 -- 南山大学 外国語・法(法)

2007年

  • 『時間と自己』 -- 法政大学 社会Ⅱ,経済Ⅱ
  • 『時間と自己』 -- 神戸松蔭女子学院大学 B日程
  • 『心の病理を考える』 -- 明治学院大学 全学部日程

2006年

  • 『生命のかたち/かたちの生命』 -- 日本大学 法
  • 『生命のかたち/かたちの生命』 -- 二松學舍大学 文A方式
  • 『関係としての自己』 -- 帝京大学 医/2月5日
  • 『時間と自己』 -- 上智大学 経済,神/経営.
  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 上智大学 外国語,総合人間科学,法/英文,心理,地球環境
  • 『時間と自己』 -- 国際医療福祉大学 リハビリテーション
  • 『心の病理を考える』 -- 畿央大学 一般前期/1月24日
  • 『関係としての自己』 -- 安田女子大学 文学,推薦/児童教育

2005年

  • 『自分ということ』 -- 名城大学 農A
  • 『異常の構造』 -- 南山大学 外国語,法
  • 『時間と自己』 -- 上智大学 文/ドイツ文学・推薦
  • 『形なきものの形』 -- 松山大学 人文
  • 『生命のかたち/かたちの生命』 -- 京都ノートルダム女子大学 後期

2004年

  • 『時間と自己』 -- 東洋大学 法,文,経営2/9試験
  • 『時間と自己』 -- 中部大学 工学,経営,国際,人文,応生M日程
  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 小樽商科大学
  • 『異常の構造』 -- 国際医療福祉大学 医療福祉B日程
  • 『あいだ』 -- 横浜市立大学 商/前

2003年

  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 法政大学 法A
  • 『心の病理を考える』 -- 関西学院大学 社会

2002年

  • 『時間と自己』 -- 國學院大学 文,経済2/7試験
  • 『自己とは何か』 -- 文教大学
  • 『異常の構造』 -- 宇都宮大学 教育/前
  • 『異常の構造』 -- 宇都宮大学 前

2001年

  • 『心の病理を考える』 -- 中京大学 文,社会,経営,商本学2/2試験
  • 『心の病理を考える』 -- 中京大学 文,社会,経営,商/地方2/2試験

2000年

  • 『心の病理を考える』 -- 桃山学院大学 文,社会,経済,経営2/3本学試験
  • 『心の病理を考える』 -- 桃山学院大学 文,社会,経済,経営2/3地方試験

1999年

  • 『異常の構造』 -- 富山国際大学 人文/国際文化ーセ・社会センタ
  • 『時間と自己』 -- 函館大学 商
  • 『自分ということ』 -- 大阪市立大学 文,法,経済,商,生活科など

1998年

  • 『形なきものの形』 -- 白百合女子大学 文/フランス文学・児童文化
  • 『自覚の精神病理』 -- 阪南大学 流通科学

1997年

  • 『異常の構造』 -- 和洋女子大学 文家政/生活・被服・英文
  • 『異常の構造』 -- 和洋女子大学 文家政/国文
  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 麗澤大学 外国語A日程
  • 『木村敏の文章』 -- 立教大学 経済/経営
  • 『時間と自己』 -- 名古屋学院大学 商,外国語/A方式・中国語,A方式・中国語
  • 『異常の構造』 -- 東京立正短期大学 二期
  • 『心の病理を考える』 -- 東京家政大学 文,家政(美術,環境情報除く)/心理教育B,心理教育B,心理教育B
  • 『時間と自己』 -- 大阪学院大学 流通科学
  • 『時間と自己』 -- 共立女子大学 国際文化

1996年

  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 獨協大学 外国語
  • 『時間と自己』 -- 日本大学 生物資源科学
  • 『時間と自己』 -- 大東文化大学 法/法律・国際関係B
  • 『時間と自己』 -- 大東文化大学 文,外国語/教育・英語A・日本語,教育・英語A・日本語
  • 『時間と自己』 -- 多摩美術大学 美術/グラフィック
  • 『異常の構造』 -- 清泉女子大学 文3月入試
  • 『時間と自己』 -- 城西国際大学 人文/国際文化
  • 『生命のかたち/かたちの生命』 -- 桜美林大学短期大学部 英語英文
  • 『形なきものの形』 -- 弘前学院大学
  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 九州産業大学 商二/商
  • 『人と人との間ー精神病理学日本論』 -- 九州産業大学 経営,芸術,国際文化/産業経営・デザイン・国際文化,産業経営・デザイン・国際文化,産業経営・デザイン・国際文化
  • 『時間と自己』 -- 京都学園大学 法,経済,経営
  • 『心の病理を考える』 -- プール学院大学短期大学部

1986年

  • 『異常の構造』 -- 東京大学

渡辺 京二

2017年

  • 『未踏の野を過ぎて』 -- 南山大学 全学統一
  • 『民衆という幻像』 -- 金沢大学 前期

2016年

  • 『無名の人生』 -- 帝京科学大学 Ⅱ期
  • 『無名の人生』 -- 高崎健康福祉大学 一般(2月1日実施)

2015年

  • 『万象の訪れ-わが思索』 -- 立命館大学 2/2入試(全学統一方式・文系<法、文、産業社会、国際関係、政策科学、経済、経営、映像、スポーツ健康科学>、A方式<アジア太平洋、国際経営>)
  • 『民衆という幻像』 -- 法政大学 2/7入試(A方式<文[I日程]、グローバル教養、経営[I日程]、人間環境>)
  • 『逝きし世の面影』 -- 信州大学  人文
  • 『逝きし世の面影』 -- 亜細亜大学 法
  • 『万象の訪れ』 -- 大阪経済法科大学  推薦前期
  • 『無名の人生』  -- 東海学園大学  一般中期

2014年

  • 『逆説としての明治十年戦争』 -- 京都大学 文系
  • 『かよわき葦』 -- 熊本大学 文系(前期)
  • 『未踏の野を過ぎて』 -- 至学館大学 センター試験プラス

2013年

  • 『民衆という幻像』 -- 早稲田大学 法
  • 『逝きし世の面影』 -- 至学館大学 センター試験プラス
  • 『逝きし世の面影』 -- 京都橘大学 全学部(前期B)

2011年

  • 『山河にかたどられた人間』 -- 南山大学 外国語、法
  • 『逝きし世の面影』 -- 川村学園女子大学 2/1入試

2010年

  • 『アーリイモダンの夢』 -- 津田塾大学 学芸
  • 『江戸という幻景』 -- 帝京大学 一般Ⅱ期
  • 『江戸という幻景』 -- 千葉工業大学 システム科
  • 『逝きし世の面影』 -- 神奈川大学 給費生試験

2009年

  • 『逝きし世の面影』 -- 静岡大学 人文-社会(後期)
  • 『逝きし世の面影』 -- 関東学院大学 文・経済・法・人間環境
  • 『アーリイモダンの夢』 -- 大同大学 前期A

2008年

  • 『逝きし世の面影』 -- 久留米大学 文
  • 『逝きし世の面影』 -- 青山学院大学 経済
  • 『日本近世の起源』 -- 恵泉女学園大学 B方式

2007年

  • 『物語好きのみる夢』 -- 奈良大学 前期
  • 『逝きし世の面影』 -- 立命館大学 全学部

2006年

  • 『逝きし世の面影』 -- 早稲田大学 第一文
  • 『日本近世の起源』 -- 神戸学院大学 経済,経営,人文2/10試験

2004年

  • 『未踏の野を過ぎて』 -- 下関市立大学 経済/前

2002年

  • 『逝きし世の面影』 -- 信州大学 人文/前・文化コミュニケーション

2000年

  • 『逝きし世の面影』 -- 早稲田大学 政経

小田 実

2016年

  • 『戦後を拓く思想』 -- 武蔵大学 個別学部併願
  • 『歴史の転換のなかで』 -- 県立広島大学 人間文化・国際文化(後期小論)

2015年

  • 『オモニ太平記』 -- 順天堂大学 スポーツ健康科学

2011年

  • 『<近代の超克>論』 -- 十文字学園女子大学 C日程

2009年

  • 『「イングリッシュ」と「イングラント」』 -- 宮城学院女子大学 人間文化/推薦・小論文

2007年

  • 『なんでも見てやろう』 -- 千葉工業大学 2月1日実施分

2005年

  • 『われ=われの哲学』 -- 京都教育大学 教育(前期)

1997年

  • 『「殺すな」と「共生」』 -- 三重中京大学短期大学部 幼児教育・生活科学(生活)
  • 『われ=われの哲学』 -- 四日市大学 2/1入試

廣松 渉

1999年

  • 『脳死論の前提的価値観を問い返せ』 -- 弘前学院大学 社会福祉

1998年

  • 『出版流通文化の終焉』 -- 山梨学院大学 法,商,経営情報2/5試験

1997年

  • 『脳死論の前提的価値観を問い返せ』 -- 中京大学 社会,経済,商,情報科学2/3試験
  • 出典不明 -- 大阪成蹊短期大学 児教・体育・デザ美・家政・二期
  • 『もの・こと・ことば』 -- 創価大学 経済
  • 『新哲学入門』 -- 四日市大学 環境情報