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青年の現在〈パリ─名古屋〉

 河合文化教育研究所設立記念シンポジウム
青年の現在〈パリ─名古屋〉


日時:1984年11月25日(日)
会場:河合塾千種校(SDPホール)・愛知県産業貿易館国際会議場
後援:フランス大使館

 現代社会の急激な変化によって生じた世界観・価値観の多極化は、われわれの生活のあらゆる場面において、伝統的な考え方や感性の問い直しを迫っている。伝統的な世界観と今日的な世界観との相剋が集約的に表現されている〈青年〉の問題をどのように捉え、いかに対応していくかは今日の社会を理解し、あるべき未来社会を構想するための大きな鍵となるものである。
 河合文化教育研究所の設立記念行事として催された特別講演では、近代社会の母胎である18世紀文明の全貌をディドロを中心に描き出し、さらにシンポジウムでは、18世紀フランスにおける青年像と教育の実態の解明が試みられた。同時に、1960年代後半におけるパリ5月革命に端を発した世界的規模での学生反乱に始まる今日的〈青年〉の問題が、現代フランス社会に活躍する若い世代の知識人の体験を通して語られることを通して名古屋で対話と共感の場が生み出された。


■ PROGRAM青年の現在
〔 特別講演 〕 10:00AM ~ 11:30AM
──ディドロ没後200年を記念して
「ディドロの今日性」 中川久定( 京都大学教授)
ジャック・プルースト( モンペリエ第3大学教授)

〔 シンポジウム 〕 1:00PM ~ 5:00PM

PartⅠ テーマ「青年の過去・現在」
〔基調報告〕
ルネ・ポモー(国際18世紀学会会長)
「18世紀フランスの青年たち」
ジャン・エラール(クレルモン第2大学教授・フランス18世紀学会会長)
「18世紀フランスの教育」
ジャック・シュイエ( パリ第3大学教授)
「大学教師からみた現代フランスの青年」

〔ディスカッション〕
ドニーズ・ブライミ( パリ第7大学助教授)
アンヌ=マリ・シュイエ( 国立科学研究センター教授)
ロラン・デスネ( フランス18世紀学会副幹事長)
エディア・カダール( チュニス大学教授)

PARTⅡ テーマ「青年の自己形成」
〔基調報告〕
ジャン・ルノー(ポワチエ高等学校教授)
エリック・ヴァルテール( アミヤン大学助教授)
〔ディスカッション〕
ビエール・ドゥヴォー(京都大学講師)
ベアトリス・ディディエ( パリ第8大学教授)
イヴ・フロレンヌ( ジャーナリスト)
アニー・プチ( フランス大使館文化副参事官)