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日本の心・フランスの心

日仏シンポジウム
日本の心・フランスの心


主催:河合文化教育懇談会
日時:1984 年8 月3 日
会場:日本プレスセンター(東京)


 20世紀末を迎えようとしている今日、〈地球社会〉と呼ぶに相応しい社会の国際化が進展しています。人類文明において西欧の果たした役割には非常に大きいものが有ります。しかし、欧米を中心とする世界観が、非欧米世界との接触に際してさまざまな摩擦を引き起こしていることも事実です。〈地球社会〉の有るべき姿を考えるためには、この〈社会〉を構成する市民の〈心〉を読み取り理解しなければなりません。
 シンポジウム〈日本の心・フランスの心〉は、〈甘え〉の日仏比較を通して西欧と日本の〈心〉の特質を探り、現代人の置かれている精神状況を明らかにします。更に、日本人の〈心〉を深層において規定し、東洋思想の現代における可能性を求めて討議します。
 教育指導や研究活動に携わる皆様にとって、このシンポジウムが一つの指針になればと願う次第です。
1984年7月 河合文化教育懇談会 座長 河合斌人

──上記のような呼びかけで、河合文化教育研究所の前身・河合文化教育懇談会による初のシンポジウムが開催され、活発な議論が展開された。

■ PROGRAM日本の心、フランスの心
〔 基調報告 〕
J・M・ゴディリエール( パリ社会科学高等研究所教授)
土居健郎( 国立精神衛生研究所所長)
河合隼雄( 京都大学教授)

〔 自由討論 〕
J・M・ゴディリエール
F・ダヴォワンヌ( パリ社会科学高等研究所教授)
井筒俊彦( 日本学士院会員)
木村 敏( 名古屋市立大学教授)
山折哲雄( 国立歴史民俗博物館教授)
湯浅泰雄( 筑波大学教授)
河合隼雄
土居健郎
司会:中川久定( 京都大学教授)