小田 実
小田 実(おだ まこと)
(故人)
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プロフィール
著書
シンポジウム・講演会
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◇◆ プロフィール ◆◇
小田 実(1932ー2007)
1932年、大阪生まれ。
少年時代より小説を書き始め、一部で高く評価される(1950年、高校2年のときに『明後日の手記』、翌年出版)
東京大学文学部言語学科卒業。
東京大学大学院西洋古典学科在学中にフルブライト奨学金でハーバード大学へ留学。
留学後、メキシコからヨーロッパ、中近東、インドなど各地を回って綴ったエッセイ『何でも見てやろう』(1961年)が大ベストセラーになり、一躍時の人に。
翌62年『アメリカ』を出版。
アメリカとアメリカ的生活に対する 戦後日本の憧憬とコンプレックスのただなかで、いち早くその負の側面を描き出して注目を浴びる。
アメリカ文明に対するその鋭い批評精神が、60年代後半のベトナム戦争反対市民運動グループ「べ平連」での(中心人物の一人としての)活躍へと結実する。
文学的方法としては、近代日本に固有の私小説的伝統を排し、戦後文学を特徴づける「全体小説」を標榜。
そのなかには、常に社会の矛盾に対する批判と変革への意志・実践の契機、抑圧された人々へのまなざしが込められており、それが中村真一郎などの全体小説論とは違う独自の小説論、文学論を構成する。
その文学論をもとに、日本の各大学、ベルリン自由大学、ニューヨーク州立大学、メルボルン大学など世界各地の大学で教壇に立つ。
1987年河合文化教育研究所主任研究員就任。
連続8回の京都金曜講座「現代をどう見るか」を企画運営する。
翌88年にはドイツと日本の文学者によるシンポジウム「日独文学者の出会い-この激動と変革の時代における文学」を企画し、東京、広島、京都、名古屋名駅キャンパス、東京の各所において、河合塾講師や塾生、一般人との交流の場を作った。
また90年から92年にかけては「文学思想講座」を催し、「小説とは本当は何か」「異者としての文学」は単行本となった。
2007年7月30日逝去。
◇◆ 著書 ◆◇
『HIROSIMA』(ロータス賞受賞)
『ベトナムより遠く離れて』
『「アポジ」を踏む』(川端康成賞受賞)
『被災の思想・難死の思想』
ほか多数。
著書は英語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、ロシア語、朝鮮語ほか多くの言語に著書が翻訳され、世界中で読まれている。
◇◆ シンポジウム・講演会 ◆◇
日独国際シンポジウム 日独文学者の出会い(1988)
文学思想講座
河合金曜講座