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【訃報】河合文化教育研究所 主任研究員 渡辺京二先生

 

  【訃報】河合文化教育研究所 主任研究員 渡辺京二先生



渡辺京二先生ご逝去のおしらせ

 2022年12月25日、河合文化教育研究所・主任研究員の渡辺京二氏先生が逝去されました。
享年92歳でした。ここに謹しんでご報告させていただきます。

河合文化教育研究所では、河合ブックレットシリーズの最後の1冊として、
先生の『夢と一生』を作成しているさなかのことでした。
この本は、本年7月20日に熊本のご自宅で先生に長時間インタビューさせていただいたものをもとに、
来年2023年1月末の発行をめざして作成していたものです。

ご遺族によりますと、先生は前夜の12月24日までいつもとかわらずお元気で、
この本の校正もきちんとなさって下さっていたとのことです。

92歳というご年齢でのご逝去とはいえ、大往生というよりも、
まだまだお書きになる意欲と書くべき重要な課題をいくつもお持ちでしたので
(その一端が、『熊本日日新聞』で連載中の「小さきものの近代」に表わされております)
残念でなりません。

渡辺先生は、河合塾福岡校で1981年より2006年まで現代文科講師を務められた後、
2006年から文教研の特別研究員に、2013年には主任研究員に就任されました。
(予備校講師時代のことや特別研究員就任後の年に一度の講演会<=講師・職員研修講座>については【茅嶋洋一】の項へ)

日本近代思想史家として著名であり、一貫して在野の研究者として生きてこられました。

『逝きし世の面影』、『黒船前夜』、『バテレンの世紀』はじめ非常に多数のご著書があり
和辻哲郎文化賞、大佛次郎賞、読売文学賞など受賞されています。

あまりの突然のことに言葉もありませんが、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(幾つかの報道機関の訃報).pdf


 河合文化教育研究所>主任研究員>渡辺京二