現代社会と教育研究会〈 主宰:八木暉雄 〉
現代社会と教育研究会
〈 主宰:八木暉雄 〉
当研究会の趣旨は、社会と教育の相互関係を分析、調査・研究することである。特に90年代以降の社会の大きな変化にともなって、教育に過剰ともいえる要求がなされている。単に社会の変化に教育を適合させるのではなく、教育の観点から社会に要求するべきことも多い。このような視点から社会と教育の相互関係を問題としてきた。近年では、主に学校から仕事への移行を取り上げてきた。今日、新規学卒者→就職という従来のモデルが大きく揺らいでいる。2012年3月卒の大卒者のうち、約20%が就職も進学もしない状況(一時的な仕事に就いた者も含む)にいる。この状況は、高校・予備校から大学への移行にも影響を及ぼしている。一方、大学のユニバーサル化、少子化のなかでの大学・学部の新増設、入試の複雑化、さらに学問分野の細分化・融合化・複雑化などもあって、この移行に多くの問題が生じている。2012年度から大阪の天王寺校でキャリア・コンサルティングを試行しているが、こうした実践をふまえて、問題追究していきたい。