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国語教育の再構築研究会〈 主宰:結城敦司 〉

国語教育の再構築研究会

〈 主宰:結城敦司 〉


 今日の国語教育には相当の混乱が見受けられます。それは、たとえば大学入試の現代文(小論文も含む)の問題に特に顕著に現れていると思います。
 一つには、大学がどのような知的水準を前提して素材文を選び、設問を作成しているのかよく分からない点として、二つには、大学入試問題を解き、解説した活字化されたものに、しばしば誤読・誤解答が見出される点として、現れていると思います。したがって、当研究会は大学入試をめぐる現状を分析することから始め、その結果を広く各方面に提言したいと考えています。
 大学入試の現代文(小論文も含む)に焦点を当てていますが、それはあくまで切り口であって、要は国語教育(古典も含む)とはどうあるべきかが曖昧であることに問題の根源があると思います。言葉を読み解き、発信する能力に限っても、たとばPISA 型読解能力との整合性を持たせるか否かなど、この国の国語教育のあり方に対して提言を行いたいと考えています。