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廣松渉研究会〈 主宰:森永和英 〉

廣松渉研究会〈 主宰:森永和英 〉

 不世出の哲学者廣松渉の業績は、哲学の領域を超えて、認知科学、政治学、経済学、物理学、生命科学等の基礎づけに対しても真のパラダイム転換を迫り、ヨーロッパ近代知の超克をめざすものであった。その理論は事的世界観、物象化論の体系的著述であった『存在と意味』第一巻・第二巻に展開されている。このテキストは、それら諸科学のすべての基礎的範疇論、存在論、価値論に関する課題意識に満ちた著作であるが、未完のまま終っており、廣松渉の没後も後世代に対し理論的興味関心を引いて止むことがない。ところが、このテキストはまた、その射程の広さ、学際的な課題意識の広がりによって、専門特化した研究者たちには容易に接近を許さない難解さをもっている。この研究会では、哲学他、経済学、生命倫理学、社会思想史、自然科学史、認知科学などをフィールドとする研究者たちが、共同して『存在と意味』のテキスト成立史とその読解を基礎作業としつつ、同時にまた自らの興味関心の赴く角度からこのテキストの課題意識を継承し展開する、という意図をもって、研究会を運営している。